合気道の技の一つ横面打ちの一教のやり方

合気道の横面打ちの一教という技には表と裏があります。

合気道の稽古は技の型が中心となりますが、横面打ちの一教は基本技の一つであり反復して稽古すべき技です。

合気道の技には表と裏があり、表というのは攻撃側の仕手が技を仕掛ける場合で、裏というのは受け側の攻撃に対応した仕手側の技と解釈できます。

一教というのは合気道の流派の合気会で使用されているもので、私が稽古していた養神館では一ヶ条という表現をしていて表ということが(一)、裏というのが(二)という表現になっていたと思います。

流派によって多少の表現の違いがありますが、内容に大差はありません。

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横面打ちの一教の表技のやり方は?

横面打ちの一教の表技では、前方に45度一足ほど前進する足さばきを使い、横面を打った際に防御された相手の手刀を手首と肘のあたりで両手でさばきます。

相手の手刀を上から掴み上げ、さらに前進することで相手の体を前に出ながら崩し抑えの固めに入ります。

裏技の場合は、最初の入りが表とは異なり、受け側が横面を打ってくるのと同時に、相手の側面に入り身で入り込み、相手の顔面に当身を入れつつ相手の前腕を手刀で押さえます。

顔面に当身を入れた手を手刀で押さえた手の上から手首を取り、回転を取り入れた体さばきにより相手の体勢をらせん状に崩し固め技に入ります。

イメージとしては表技では、相手を坂の上から下へ、裏技では相手を自分の中心を軸にしてらせん状に上から下に向かって体勢を崩していくような感じで体さばきをすることが重要です。

このように、同じ横面打ちの技でも自分の表、つまり正面側で捌く際の技の仕掛けと裏と呼ばれる受けの攻撃を受けることへの対応技では体さばきに回転が加わるかどうかも関係があります。

表と裏の体さばきの違いは?

前述でも一つの技にも表と裏という技の違いに触れましたが、本来はどちらが正しいとか間違いというものではなく、相手の動きに対応した結果の体さばきの違いが現れたものに過ぎません。

相手の力の流れを見極めた動きが要求され、自分勝手な動きでは技はかかりません。

つまり、相手が攻撃するのが早い場合はそれに応じる形、つまり回転を利用して相手の攻撃をかわした上での技の仕掛けになり、そのために相手の攻撃の線の外側への足さばきが必要となり裏の技になり、こちらから仕掛けた場合は相手を押し込んでの内さばきの技になるために表の技となるわけです。

百聞は一見に如かず?

合気道の技を、言葉で説明することは非常に難解なもので、合気道稽古経験の有無によっても解釈が違ってくると思います。

横面打ちの一教という技ひとつ取っても、流派によって体さばきなどの微妙なニュアンスに違いが出ます。

技の流れについては、前述した通りですが、技の細かな部分は実際の稽古で体験され、反復して稽古されることをお勧めします。

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