合気道の達人達の筋肉の状態はどうなっている?

合気道の達人の筋肉はダンサーの筋肉に似ています。

合気道の師範の方々で筋骨隆々といった方は少ないと思います。

私が通っていた道場は養神館合気道のとある支部だったのですが、師範はもともと養神館合気道本部道場で塩田剛三館長の内弟子として稽古していた経歴を持つ人物でした。

合気道の稽古の合間やその他の交流の中でさまざまな話題のなかに、塩田剛三館長の話になったことがあり、その際に聞いた筋肉の話です。

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腕を触ると柔らかく、芯は鉄心のような腕?

私の師範が塩田剛三館長の内弟子の頃、何かの技かで稽古をつけてもらっていた際に腕を取りに行き掴んだ瞬間の感触は柔らかさを感じるほどだったものの、次の瞬間に感じたのは腕の奥に太い鉄心があるような印象を受けたと聞いたことがあります。

本部道場で稽古させてもらえた際、数人の達人と呼ばれている師範の方々から直接指導を受けた際に私自身も体感しました。

体の表面に触れた瞬間は柔らかさを感じるほどの腕や肩の感触なのですぐ技を仕掛けられそうな印象を持ちますが、自分から技を仕掛けようとした瞬間につかんでいる手の奥には鉄心が刺さっているかのように動かないという感じを受けました。

スポーツ解説等で言われるインナーマッスルがきっちり鍛えられているということではないかと解釈できました。

言い換えれば、プロのバレリーナやダンサーの体軸をきっちり支える筋肉は外に極端に見えるものではないものに似ている印象を受けました。

私が直接指導を受けていた師範の筋肉もそれに近い印象を持っています。

合気道の技の稽古を通じて筋肉を強化する?

合気道の稽古の中で、技に必要な筋肉は反復して稽古することによって徐々に鍛えられてきます。

特別に筋トレをして特定の筋肉を強化する必要を求められる技は基本的にはないと思います。

合気道自体が今の体格筋力を最大限に活用しつつ、体さばきや技で最大の効果を出すことに主眼が置かれていることに起因しているかと思われます。

筋トレである特定の筋肉のみを強化し、肉体改造のようなことをしてしまうと本来の自分の骨格に合わない体のバランスになり、体の俊敏性や動き自体のバランスが変わってしまうことの弊害を達人の方々は否定されているのかもしれません。

合気道の達人に見習うべき必要な筋肉とは?

合気道の稽古で特別な筋トレを必要とはしないというのは前述の通りです。

しかし、経験から稽古の中で達人と呼ばれる方々の話からすると、それぞれの技の中で腹式呼吸を意識し且つおへその下にある丹田を意識することが重要であると思います。

筋肉を使う際に必要な酸素を取り込めるためにも、呼吸のやり方は重要です。

単純に技を反復するだけではなく、その際の呼吸の状態や体の各部分への意識を持つことでより効果的に達人の言われるバランスのとれた筋肉の状態となるように思います。

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