合気道における横面打ちは、正面打ちと違い打ち出す時の半身の場所が違ってきます。
合気道において相手に対しての打ち込みには、正面打ちと横面打ちがあります。
正面打ちの場合は、相手の中心に向かってまっすぐに手刀を斬り下ろしますが、横面打ちの場合は、相手に打ち出させた正面打ちを避けるように、相手の半身の中心から延長される線の外側に進みながら、相手のこめかみを上方から斜め方向に打ち下ろします。
横面打ちの場合、相手のこめかみ部分を目標に打ち込みます。
横面打ちと受け方は?
合気道の横面打ちの場合、打つ人が相手に手刀が届く間合いの距離で、半身に構えます。
横面を打つ側が手刀を振りかぶり、相手と中心線を結んだ線より前方45度に開きながら、相手のこめかみを目標に打ち込みます。
この時の手刀は、指を開いた状態で打ちます。
横面を受ける側は、打ち込んでくる横面に合わせて自分の手刀を振りかぶり、相手の手刀に合わせるように入り身の動作で、相手の懐に入り込みます。
受ける側は、途中まで打ってくるのが正面打ちか横面打ちなのかの判断が遅れないようにし、対応することに注意が必要です。
横面打ちの捌き方は?
横面打ちの捌き方としては、斜め45度前方に入り込んでの入り身が基本となります。
横面打ちを受けるタイミングによって、入り身に入る度合いが異なってきます。
さばきの二つ目としては、横面を手刀で受け、その受けた手刀を下方に切り落としつつ、外側に体を開くことでさばく方法があります。
もう一つのさばきは、横面を打たれた時、そのままの位置で体を後方に回転によって開く方法があります。
横面打ちを手刀で受けた状態により、体さばきの基本の動きの入り身や転換といった方法を組み合わせて対応することになります。
横面打ちの技は?
横面打ちの主な技を考えると、次のようなものが挙げられます。
基本的には、正面打ちの場合と似たような技ではありますが、技の入りが違うので、それぞれの稽古が必要です。
基本的な技としては、横面打ちの一教から五教、横面打ち入り身投げ、横面打ち小手返しが挙げられます。
気の流れによるものとしては、横面打ち気の流れ入り身投げ、横面打ち気の流れ小手返しが挙げられます。
さらに、受け流しによるものとして、受け流し入り身投げ、受け流し小手返しなどが挙げられます。
横面打ちに限らず、正面打ちの場合も最初の打ち込みの際の判断と対応が大切だといえます。
横面の正確な打ち込み方と受け方をした稽古をすることが、横面打ちに関する技の稽古の大前提といえ、効果的な稽古にもつながります。