合気道の乱取りの稽古方法

合気道の乱取りとは、自由に技を掛け合う稽古方法です。

合気道の乱取りは、自由技の稽古の延長上の稽古といえます。

合気道の自由技では、攻撃の種類を一つに限定した状態での連続的な稽古ですが、乱取りの場合は、基本的には攻撃方法を限定しない状態で行います。

合気道の乱取りでの稽古は、技の型の稽古で体得したものを応用的に使用するための稽古になります。

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合気道の乱取りの稽古の目的は?

合気道の乱取りの稽古の元々の目的は、型の稽古の補完的な役目をもち、技の型によって体得した自己の技量に応用性を試し、形だけの技を円滑にし柔軟な体さばきを養うことだと思います。

合気道の乱取りに基本的には勝敗はなく、一つの稽古方法といえます。

ただ、日本合気道協会は、競技大会として乱取りを競技化していますが、これは学校体育への合気道の導入を目的としたためと思われます。

合気道の乱取りの稽古方法は?

実際のところ、合気道で乱取りの稽古を行う流派、あるいは道場は全体からすると少数派といえますが、私の稽古していた養神館合気道の支部では、稽古の終了間際に数分間の乱取りを実施していました。

乱取りの稽古には、最低限基本技と応用技、そして自由技までの稽古を一通りやった者、二級保有者以上を対象に稽古していました。

というのも、前述のように乱取りは、型の稽古の補完的な要素があるためということが理由に挙げられます。

乱取りを実際に稽古する際には、仕手、受け両者が素手の状態と仕手が素手、受けが短刀を持った状態の二通りが想定されます。

まずは、仕手、受け両者が素手の状態で、受けのタイミングでの攻撃を仕掛け、それを仕手が応じ技をかけることの連続になります。

受けは、仕手の状態に合わせるのではなく、自分のタイミングでの打ち込みや掴みを仕掛けることがポイントです。

仕手は、これまでの技の型での稽古を応用して連続した技の滑らかな運用を心がけます。

乱取り稽古で技の柔軟性を?

合気道の乱取りでの稽古は、技の型の稽古を積み重ねた上でなくては効果はありません。

乱取り稽古によって、一つ一つの技のやり方と構造をどれだけ体得できているかを乱取りの稽古で確認でき、技と技の連携、それに必要な体さばきといった稽古にもつながり、技の滑らかな運用にもつながります。

そのためには、基本技を中心とした技の型の稽古をしっかりと体得する日々の反復稽古が必要ということになります。

合気道の乱取りは、技の積み上げの結果といえ、それまでの稽古の有用性の確認と不足分の洗い出しにもつながり、そのあとの稽古にもフィードバックして生かすことが可能です。

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