合気道の上達法とは、地道な技の稽古の積み重ねと言えます。
合気道の効果的な上達法を誰しも模索するものですが、絶対的なものはなく、自分に合ったスタイルを見つけることです。
ただ、武道の一つである合気道は、先人達が行ってきた稽古内容等を見習ってみるといくつか効果的ではないかと考えられる方法があります。
個人的には、見取り稽古と武器の取り扱いだと思っています。
武器というのは、木刀や杖というものと考えます。
合気道の見取り稽古とは?
合気道に限らず武道の稽古には、守破離という段階があると言われ、まず最初は師範の動きを真似ることです。
そのためには、よく観察して観ること、そして自分の動きをイメージすることです。
このことが見取り稽古ということで、全ての技の稽古の際に必要不可欠なものです。
見取り稽古において、間合いの取り方、技のさまざまな段階での体の体勢、技の仕掛けのタイミング等々観るべきことは多々あります。
実際に自分がやる際には、見ていたつもりでも動きにつながらないことがよくあります。
イメージを作ることができない状態での稽古は、効果的ではありません。
合気道に効果的な木刀の振り?
合気道において、木刀を振ることは素手で振ることより、気づくことが多々あります。
木刀を振る際に気をつけておくことは、肩に力を入れないことです。
木刀を振る際に持つ手の形は、体術で相手に持たせる手の形であり、差し出す手の形も、小指の締めの重要性、脇を締めることの重要性も木刀を振ると実感できます。
木刀を振ることによって、合気道の体作りもでき、技や動きを身につけることにも役に立ちます。
これは、そもそも合気道が古武術から発展してきた体術であることにも起因しているのかもしれません。
木刀を振ることで、徒手での技の稽古の際の手さばきや足さばきといったものの技の構造もわかりやすくなります。
その意味からも、木刀を振ることは、効果的な上達法の一つと考えられます。
合気道の上達法は試行錯誤?
合気道の稽古をして上達したいと思った際に、上述した内容は、私が試した一例です。
道場で稽古される中で、上級者の稽古のやり方や師範の指導方針に基づくものを基盤にして、試行錯誤しながら自分なりのやり方を探し、試してみることです。
いろいろな資料や映像を見て、先人たちの行ってきた稽古内容等を見習いながら、目の前のお手本である師範代や上級者の動きを真似し、工夫してみることです。
その中から、上達法を探っていくうちに自分に合った方法と出会えると思います。