合気道での乱取りでの技の使用方法

合気道の乱取りは、流派や道場によってやり方の違いがあります。

合気道の乱取りと呼ばれる稽古には、受け側の攻撃方法についての限定や武器の使用等々について、流派や各道場においてそれぞれルールがあり、同一ではないと思います。

合気道の乱取りは、自由技での稽古の延長上に存在していると考えられ、自由技での制約が外れることでより実戦に近い状態での稽古になります。

そのため、技の型で稽古していたものをそのまま利用できるものと、瞬時の判断で、基本動作や技の組み合わせの変更等臨機応変な対応を必要とし、それまでの稽古の体得状況が明らかになるともいえます。

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乱取りの一般的な前提は?

乱取りを競技的に行なっているのは、合気道の流派の中で日本合気道協会だと思います。

この流派における乱取り競技では、徒手での乱取りと短刀での乱取りの二種類を想定しています。

ルールとしては、一対一の対戦形式をとった三分の時間制限内での前半後半で攻守を入れ替えた、ポイント制の競技として行われているらしいです。

私が稽古していた養神館合気道での乱取り稽古は、一対一の形式と、一対多の形式のものがあり、それぞれが手刀同士の場合、あるいは短刀や木刀の使用での攻撃を受けるといった想定は、個々の技量に合わせた申し合わせをした上での稽古として実施していました。

具体的な他の流派のルールは、実際に見たことがありませんので、言及することはできません。

乱取りでの使用技は?

乱取りでの使用技は、それまでの稽古で真に体得した技しか使えないと思います。

乱取り稽古では、一応手刀での攻撃か短刀での攻撃かといった申し合わせはしますが、それ以外については、正面打ちで攻撃されるか、横面打ちか、突きかといった攻撃については、攻撃側の判断によりますので、技をかける際には瞬時の判断を求められます。

その際、いくら稽古であったとしても、基本技等の型の稽古で形だけ覚えたものは使えず、本来の技を体得できたものしか反射的に対応技としての利用はできないことを実感します。

基本的には、体さばきによる攻撃技のかわしが重要で、間合いとタイミングで仕掛ける技を選択していきます。

実際に多用できる技は、入り身系の技や呼吸投げといったものが挙げられます。

通常の稽古をしている技の型の場合と違い、乱取りの場合は瞬時の判断と対応が求められるので、当て身を利用した技が効果的だとも思います。

合気道の乱取りで型の見直し?

通常の稽古で技の型をやっていると、馴れ合いが生じます。

ある程度の稽古を積んできた段階で乱取り稽古を取り入れることで、技の本来の意義を見直すこともでき、その後の型の反復稽古に有用であると思います。

技の型の稽古の積み上げの上に乱取りができるようになり、その稽古を型の稽古にフィードバックすることで、本来の合気道の体得につながっていきます。

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