護身術として評価される合気道と他の武道との違いは?

合気道は他の武道と比較して護身術として評価されています。

合気道は、「合い和す」という基本理念のもと植芝盛平翁が開祖とされる日本古来の武術の一つです。

基本的に合気道では自ら攻撃を仕掛けて相手を制圧することを主眼においていません。

つまり、護身術という自分の身の安全を守るという意味では、専守防衛を念頭に最小限の攻撃での対応を可能にしている点が他の武道との違いが評価されていると思います。

他の武道ではある程度の筋力強化や体力の強化といったものが求められることもありますが、合気道では今の体格筋力で体の動き(体さばき)での技の使用を前提としているという違いがあります。

スポンサーリンク
aikido-practiceレクタングル大

どうやって合気道を護身術として使うの?

護身術として合気道を実際に使う際にはいくつかの効果的な技があります。

最も多用できるのは、「入り身投げ」あるいは「入り身突き」が挙げられます。

実践的に合気道を使用する際には、相手に腕を取られる、あるいは体の一部を掴まれてしまってからの技の仕掛けでは遅くその状態からの技は有効性を持たないと思います。

相手に腕や体の一部を掴まれると判断し、掴まれるほんの一瞬前に「入り身」を入れることが護身術としての最高の実践使用になると思います。

「入り身」によって相手の体勢を崩すことができれば、その間隙をついて状況に応じた技を繰り出すことが可能となり相手の制圧にもつながります。

しかしながら、相手を制圧するまでの技を実践で繰り出せるのは相当な上級者でも難解なことだと思います。

本来の合気道の「合い和す」という概念の元で稽古していれば、体の一部を掴まれると判断でき掴まれる前にその場から逃げることが最善の護身術だと思います。

護身術としての合気道は、他の武道とどう違うの?

合気道と他の武道の一番の違いは、武道といわれるものは戦う方法として長年築き上げられた武術に精神性を持つことで武道となってきています。

つまり、武道は戦うこと攻撃をいかに仕掛け相手を倒すかという戦術技術を優先して発展してきています。

合気道は「合い和す」という概念で、自分の身を守りつつ相手へのダメージもできる限り少なくすることを根底に持って発展してきています。

根本に置く概念の違いが合気道とその他の武道とは違いがあり、合気道が攻撃目的の武道でないことが護身術としてのイメージが強い理由かもしれません。

自分の身を守るには、合気道の「気」を感じて逃げること

護身術の武道には、合気道その他の武道がさまざまあります。

護身術の技を駆使して自分の身を守ろうと考える際には、合気道の概念「合い和す」ということを考えてください。

このことは、何も相手と正対して戦うことではなく相手の気配つまり「気」を感じることが重要であることを教えてくれています。

護身術を使用しなければならない場の気配を感じ取り、そこに近寄らずに逃げることができれば最も良い技と言えます。

合気道の稽古で「気」を感じることにつながり、それを身につけることが最善の護身術になると思います。

スポンサーリンク
aikido-practiceレクタングル大

aikido-practiceレクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする