合気道を始めるのに年齢や性別を気にすることはありません。
合気道という武道は、その人それぞれが持つ体格や筋力をそのまま有効に活用することで技を駆使する武道です。
他の武道では、多少なりとも筋力を強化したり、体力増強をはかったりする必要に迫られることもありますが、基本的には合気道ではそういったことはありません。
稽古とすることによって、結果として体力がついたり筋力が強化されることにはなるかもしれません。
ですから、男性よりも非力な女性でも、高齢になって稽古を始められても、稽古しているうちに体の動きが俊敏になり怪我をしにくくなったりという方も多いと思います。
中年になって特に40代くらいで自分の体力や運動能力に変化を感じて合気道を始めようかと考えられる方は、私が稽古していた道場にも多数おられました。
40代の女性が合気道を始める際の注意点は?
40代の女性が合気道を始める際の注意点というより、入門する前に確認していた方がいいことは次の3点ほどが挙げられるかと思います。
・道場見学して稽古参加している人たちの年齢の構成比率
・道場の指導者がボランティアで教えている方なのかプロの専業の指導者か
・稽古スケジュールや道場への通いやすさ、そして道場への支払い関係
これら3つは当然道場見学すればわかることなのですが、合気道自体初めて見て入門を考えようとすると、有段者の稽古風景に圧倒され圧迫感を感じたりする方も多いようです。
冷静に自分が合気道とどう向き合うかを考え、稽古する場としての冷静な判断材料を揃え入門を決断するべきだと思います。
指導者が趣味で教えている道場と、プロの専業の指導者の道場では教え方も料金も違ってきます。
それに学生中心の道場と社会人の趣味で稽古に来ている人の多い道場でも違いが出て来ます。
どういった判断基準で始めたらいいのか?
個人的には、一番の道場選択の基準は、道場の指導者の技や演武に憧れをもてるかどうか、あるいは指導者との相性とも言えます。
あくまで一般論ですが、40代の女性が合気道を始めることを想定すると、体力増強や健康増進あるいは護身術としての利用が可能であればというような理由が考えられます。
そういった意味で道場を選ぶとすれば、稽古スケジュールが自分の生活スタイルの中で無理のない時間帯で稽古時間の設定があり、社会人が多く通われている道場を選択することをお勧めします。
道場で稽古の前後では、一つの社交場としての要素も含んでくることもあることも頭の隅において判断することをお勧めします。
合気道の稽古では無理をせず継続すること
自分の判断に基づいて道場選びをして入門してみると合気道の稽古では、さまざまな作法からかなりの数の技が存在し、最初は覚えるだけでも労力を要します。
学生たちでも稽古では普段使わない筋肉が悲鳴をあげることもあると思いますので、40代の女性の場合はなおさらです。
そこで一度に無理をせず、少しずつ稽古を積み上げることを意識して道場に通うことを継続することをお勧めします。
道場に通うことを継続することで、今までとは違った体の俊敏性や精神的な充足感、それに道場での人間関係等の副産物も得られると思います。