合気道と太極拳のそれぞれの特徴は?女性に向いているのは?

合気道や太極拳といった武道や武術は、他の柔道や空手といったものに比べると女性や年配の方が取り組んでいるイメージがあるかもしれません。

合気道と太極拳は、それぞれ日本と中国で創始された武術であり、他の武道と大きく違うのは、両者にはそれぞれの精神性や哲学を重視した成り立ちが存在していることです。

実戦を想定した戦闘に使用するための技の構成を、自身の体勢を維持することに主眼を置き、体格や体力の違いによらず相手を制しようとするものです。

そのため、ほかの武道に必要とされる基礎体力や筋力の強化をせずに稽古することが可能なため、合気道や太極拳が女性に人気があるのかもしれません。

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合気道と太極拳のそれぞれの特徴

合気道は、明治生まれの植芝盛平翁が、大正時代に入り大東流の武田惣角に入門し、昭和に入り皇武館道場、戦後には合気会として展開します。

太極拳は、東洋哲学の概念である太極思想を取り入れた拳法で、中国の元代、張三豊が少林寺での武術修行から生み出されたものとされており、日本においては、楊名時が1970年に簡易太極拳を紹介しています。

太極拳には、武術戦闘術として使用されてきた伝統拳と、健康法や健康体操の一種として捉えられるものがあります。

一般的に知られている太極拳は、中国国内の公園などで、大人数での老若男女が集団体操している映像の影響から、健康法のイメージが強いと思われます。

一方の合気道は、護身術として女性を対象とした痴漢撃退の方法として、技の一部を紹介するものも多く、女性への認知度も高いと思われます。

合気道と太極拳のいずれが女性に向いているのか?

合気道も太極拳も、本来は戦闘や戦術としてそれぞれの成り立ちや歴史を持ち、技を修得し実戦で利用できるまでの技量にするためには、かなりの期間の鍛錬と修練が必要です。

この修養には、男性や女性の区別はなく、長期間にわたる継続した稽古と反復が必要です。

合気道と太極拳のいずれにも、ほかの武道や武術に求められる運動神経や筋力は必要なく、自分の姿勢を維持できる筋力と体力があれば、取り組むことが可能です。

その意味からすれば、女性が武術や武道を身につける場合、合気道も太極拳も向いていますが、実戦で使用することを念頭におくことはオススメできません。

武道をやってみればわかりますが、暴漢などの攻撃が無茶苦茶であることを想像できれば、自分の技量と怖さを判断できるようになり、簡単に実戦での使用を考えなくなります。

もし、危険を感じた場合、女性に限らず、合気道や太極拳をやっているという自負で立ち向かうのではなく、いかにその場を離れるかを探ることが重要です。

合気道と太極拳は、女性が始めやすい武道や武術?

合気道は、日本において植芝盛平翁が創始した武道であり、太極拳は、中国において少林寺で修行した元代や張三豊が生み出した中国武術の一つの流派です。

いずれも、武術としての戦闘力を体系化したものに、精神性や哲学を取り込んでいることが、他の武道や武術と一線を画しています。

合気道は、体格や体力の違いによらず、自分の体の合理的なさばきにより相手を制する技を利用するもので、事前の体力強化などを必要としません。

太極拳においても、武術としての伝統拳とは違い、健康体操の意味では、年齢や性別、体力差などを考慮せず、誰でも取り組むことが可能な武術とされています。

合気道と太極拳のいずれかを女性が始めようとする場合、長期間に渡って継続した稽古と鍛錬を持続する精神修養が必要だという認識が重要です。

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