合気道の技で危険なこと

合気道の概念は「相和す」とはいえ、武術の発展したもので危険な技もあります。

合気道の稽古は、技の型を中心とした反復稽古が中心ですが、その稽古の中での事故もあります。

特に初心者の場合、受身がうまく取れず後方に頭から落とされたりした場合には、大変危険です。

上級者の場合も、初心者とは違い高度な技によるものの危険があります。

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合気道の危険な技は?

開祖植芝盛平翁が、実戦では「当て身7分」と言われていたように、合気道の技は相手の牽制や体勢の崩しのための当て身が使用されますが、顔面や急所への当身も使用しています。

そのため、危険な技としては、当て身が一番に挙げられます。

また、危険な技として関節をとった技も、ちょっとした角度の違いやタイミングにより、相手の関節を壊す可能性が高く危険な技といえます。

私も一度、乱取りの際に腕がらみ技の受けの失敗で、肘関節の靭帯損傷を経験したことがあります。

合気道の技は、相手の攻撃に対して後手の先を取り、相手に対して自分が攻撃しやすい位置を確保し、一瞬の隙で技を仕掛けます。

このために、そのタイミングと相手の受け身の力量によって、危険な技はさまざまにあるといえます。

合気道の技の事故とは?

合気道の技の稽古の際に多く見かける事故は、経験上からすると、後頭部の強打と関節のひねりによる脱臼といったものがあります。

養神館合気道の地方支部に十数年稽古していましたが、私を含めた数名が稽古中に怪我をした経験があります。

私の場合の怪我は、木刀を持っての自由技で、腕がらみの技をかけられた際に、受けを取る方向と技をかけられた回転方向のズレによっての肘関節の靭帯損傷でした。

そのほかの事故としては、入り身技の際の後方受け身の失敗による後頭部強打で脳震盪といったものが数件あったと思います。

合気道の技は、型の稽古と乱取りのような稽古がありますが、どちらも危険を含んでいます。

合気道は、武術であることを認識するべき?

合気道の稽古は、技の型を中心に稽古していますが、もともと武術を起源としている武道であり、相手をいかに制圧するかを目的の一つとしています。

合気道は時代の流れの中で、現在は相手に怪我をさせることのないような配慮をした稽古となっていますが、危険なことが内在していることを自覚して稽古すべきです。

危険のない武術というものは、個人的にはないと思っています。

ただ、稽古中の危険については、避けられるものが多く、必要以上に神経質になることはないとも思います。

稽古の中での危険な技については、上級者が初心者に対して配慮するべきで、初心者も受け身をきっちりと身につけることで危険は未然に防ぐことが可能です。

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