合気道の練習方法は、まず師範の動きを真似することです。
合気道の技の型の稽古において、見て覚えなければならないポイントが数々あります。
例えば、いくつか挙げてみると、構え、重心、足の位置や向き、肘の使い方、動き出しのタイミング等々さまざまなポイントが存在します。
そのためには、まずよく見ることです。
つまり、見取り稽古が最も効果的な練習方法の一つといえ、その上で動きを真似することです。
合気道の見取り稽古とは?
合気道の見取り稽古というのは、道場での稽古では、技の説明等の師範の模範をしっかり見ておくことや、上級者の動きを注視して、自分の動きのイメージを作ることです。
この際に、漫然と見ていても意味がないので、ポイントをいくつか決めて見ることをお勧めします。
手の位置、足の動き、肘の動き、相手の攻撃に対する動き出しのタイミング等々、いきなり全てを注視することは無理がありますが、徐々にポイントの数を増やしてイメージを頭の中に作ります。
そうした上で、実際の技の型の稽古に入ると効果的な練習ができます。
道場の稽古で、目標とする師範や上級者の体の動きには、常に問題意識を持って見ることを継続することが、効果的な練習方法といえます。
道場以外での練習方法は?
道場以外での日常においても、視線の置き方や、体の動かし方に意識を持って生活を送ることも、道場での練習効果を上げる練習方法といえます。
それに、道場を離れた自宅で、流派の模範演武のVTR映像等で見取り稽古をしておくことも効果的といえます。
VTR映像で繰り返し模範演武を見ることで技の動きをしっかり確認することができ、自分のイメージトレーニングにもつながります。
こうして道場での稽古に臨むことを継続していくことが、最も効果的な練習方法といえます。
合気道の技は一期一会?
合気道の技の稽古は、一回一回異なります。
同じ相手と同じ技を稽古していても、毎回同一ということはありません。
合気道の技の稽古は、一期一会といえます。
技の稽古において、最も重要なことは、その瞬間に最も適切なタイミングで適切な動きができることです。
その規範となる自分の技のイメージを作るためにも、見取り稽古をします。
そして、そのイメージの元となる師範や上級者のモノマネをしてみます。
モノマネをすることで、次第に技が自分の形になっていきます。
その上で、自分のイメージに近づけるための反復稽古をすることが、守破離の過程を踏んでいくための効果的な練習方法といえます。