合気道の技には、相手の攻撃方法に対応するために設定されるため、無数に存在するとさえいわれるもので、その技の中で基本となる技を各流派において抽出しています。
基本的な構えや礼法の動作を前提とし、当身技、肘関節技、手首関節技、乱取りのための浮き技が中心となります。
その技の名称や技の方法については、流派によって多少の違いがありますが、基本的な考え方は同じものといえます。
技の稽古方法としては、まずは単独動作を習得するための反復練習を経て、受け身などの相対で練習する際に怪我しないための準備が完了したら、技の型を相対で稽古します。
合気道の多種多様な技の段階的な稽古の方法
合気道の技には、前述したように基本となる当身技や関節技、乱取り稽古のための浮技など、多種におよびます。
それらの稽古をするためには、受け身ができることが前提条件となります。
合気道の技の型の稽古に入る前には、受け身が取れるようにしておくことが、ケガの予防と、技の仕手(技をかける側)と受け(技をかけられる側)の両方が稽古可能となります。
まずは、基本となる技の型をひとつずつ相対での稽古を反復します。
基本となる技の型を一通り習得出来たところで、指導を受けている師範代からの判断を仰ぎ、乱取り稽古などの実戦稽古へと進みます。
乱取り稽古では、それまでの技の基本の型を自然な流れでだす必要があり、まずは上級者の受けを取ることも上達のコツが掴めます。
合気道の技の核になる基本の型のコツ
合気道の技の核になる基本の型には、当身技、肘関節技、手首関節技などがあることは前述の通りですが、それらの習得には多少のコツがあります。
どの技の習得にも、それなりの稽古回数と技の構造の理解が必要です。
当身技は、相手のバランスを崩して仕掛ける方法ですので、相手との距離とチカラの進行方向を考えることがポイントです。
肘関節技については、相手の肘を腕の内側あるいは外側にひねってかける技で、いずれの捻り方をする場合にも、相手の肘を曲げさせる角度を直角を目安として考えることがポイントです。
手首関節技は、肘関節技と同様、相手の手首と肘関節の曲げ角度を考えることが重要なポイントです。
浮技は、相手の手首や肘を制御し、自身の重心移動を利用した動きで投げに持ち込むことがポイントです。
それぞれの基本技の型の細かな動きや稽古の方法については、指導してくれる師範の指導を仰ぐことをオススメします。
合気道の技の稽古は、基本の型から乱取りへ!
合気道の技は無数といわれるほど、相手の動きによって設定されていますが、その中でも基本となる技の方には、いくつかの種類に限定されます。
代表的な技としては、当身技、肘関節技、手首関節技、浮技などがあり、相手の攻撃方法や技の仕掛け方法によってさまざまな型があります。
個別の技の型については、稽古している師範代からの指導を受けながら、反復練習をする必要があり、それらを習得した集大成として乱取り稽古が可能です。
合気道の基本技としての型を反復練習することで、精神修養と合理的な体さばきが可能となります。