合気道における舟漕ぎ運動から学べること

合気道の鍛錬法の一つに舟漕ぎ運動というものがあります。

この鍛錬法は、文字通り舟の櫓を漕ぐ動きを繰り返すことで、丹田を意識し、その丹田を中心としての全身の協調性をはかるための運動といえます。

この合気道の舟漕ぎ運動という鍛錬法は、養神館で稽古してきた私は、実際のところ経験がありません。

合気会の道場を見学した際に、若干の体験をさせていただいた程度で、養神館合気道においても同様な概念の動きは、基本動作に存在しています。

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合気道の舟漕ぎ運動のやり方は?

合気道の舟漕ぎ運動のやり方は、まず立ち方としては、半身の姿勢をとります。

半身というのは、片足のつま先を正面に向け一歩出し、後ろ足のつま先を少し外側に開いて立ちます。

右足が前の場合は右半身といい、左足が前の場合は左半身といいます。

半身の姿勢で、両手を舟の櫓を漕ぐように、前に出した手のひらを開き、脇の下に引き付けて手を握ります。

手を引き付ける際には、手先が円を描くように動かします。

この手の動きに合わせて、重心も前から後ろに移動させながら行います。

この手の動きを前から脇下へ、脇下から前へと繰り返すことが舟漕ぎ運動になります。

この舟漕ぎ運動をおこなる際には、腰を中心にした動きの意識が重要で、腰から手が出て、腰に手を引く感じでやります。

そのためにも、丹田を中心とする意識と重心の移動が必要となります。

合気道の舟漕ぎ運動で学べることは?

合気道の舟漕ぎ運動で学べることは、丹田を中心とした重心の移動と手足の連携を取る稽古といえます

合気道の技の中で重要な体のバランス感覚を、丹田を中心とした舟漕ぎ運動によって鍛錬すると言い換えることもできます。

筋力の強化というよりも、バランスのトレーニングに近いかもしれません。

舟漕ぎ運動で丹田への意識を高めることで、合気道の技を稽古する際の体の重心の取り方を容易にするかと思われます。

舟漕ぎ運動の技への変化は?

舟漕ぎ運動は、自分の体のバランスと重心の移動を丹田を、中心とした動きで掴むものと表現しました。

それに加えて、手の動きも重要で、重心の移動に連携した動きでなければなりません。

この手と重心の移動の連携が、合気道の技をかける際には重要なポイントとなってきます。

合気道の技をかける際には、手だけ、足腰だけというわけでなく体全体のバランスとタイミングの調和が必要となります。

舟漕ぎ運動は、自己の体のバランス感覚を鍛え、技でのバランスを取るための鍛錬といえます。

合気道において、自分の体のバランス感覚は非常に大切なもので、特に合気道に限らず武道では、丹田に意識を落としておくことが重要とされています。

舟漕ぎ運動で丹田を意識した体のバランスは、合気道のすべての動きに重要となります。

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