合気道の一人稽古は、初心者でも有段者でも必要な稽古です。
合気道の初心者の間は、技の稽古に入る準備段階として基本の型と言われるものは、一人稽古の形式をとりますし、有段者であっても単独動作でのイメージトレーニングのために一人稽古をする方は多いと思います。
一人稽古は、道場内でも道場の外でもさまざまなやり方ができます。
道場内での一人稽古は?
合気道の初心者は、まず受け身の一人稽古が必須です。
それに加えて、基本の型と言われる構え、体の変換、入り身転換、転換、膝行といったものも一人稽古といえます。
これらは、道場内で技の型の稽古の準備段階として行わなければならず、有段者といえども、反復練習しています。
有段者になったとしても、初心者のこなしている基本的な内容の一人稽古は反復しています。
道場外での一人稽古とは?
道場外での日常生活の中での一人稽古というのは、意識の持ち方で、さまざまな稽古方法が挙げられます。
合気道は、バランス感覚が技をかける際には重要になります。
その点に注目すると、電車やバスの中で立っている状態の時間には、つり革を持つ手を緩め膝を柔らかくし、車内の揺れに対して重心の取り方や体勢の取り方を磨く一人稽古をしてみます。
急な揺れや振動に対してのバランスの取り方は、道場での技の稽古の際にも応用が利くはずです。
さらに、技をかける際には、自分の視点の置き方が重要になることに着目すれば、街を歩いている状態でも混雑した人通りを通り抜けながら、効率的に周囲を見渡すための視点の取り方の一人稽古が可能です。
同時に混雑した人混みの中であれば、体さばきを利用して、人とぶつからないすり抜け方をする一人稽古ができます。
これらは、日常の生活の中で、意識の持ち方で一人稽古になり、道場での技の稽古の際にも応用が利きます。
合気道の一人稽古は意識の持ち方で?
合気道の一人稽古というと、基本動作や基本技の単独動作を道場の内外で黙々とこなさなければと思いがちですが、意識の持ち方でさまざまにやることができます。
道場内で技の型を中心とした稽古はできるわけですので、その効果を最大限にするための一人稽古を、道場の内外でさまざまに考えて継続することです。
そして、これから稽古するぞと意気込まなくても、ちょっとした瞬間にも稽古できることは、日常生活の中にあるということです。
日常の生活の中で、さまざまに周囲を見渡し、意識を持つことで一人稽古はできるものだと思います。