合気道の6の杖とは、杖取りの中の基本的な杖の使い方です。
そもそも合気道の開祖植芝盛平翁の「武道」の中には、杖の項目はなく、銃剣の項目の一部ということになると思います。
杖取りでは、基本は左半身ということになるかと思いますが、逆の右半身も稽古しておくべきと考えます。
杖の構えには、直突きの構えと面打ちの構えの二種類があります。
通常の稽古で杖を使った経験は少ないので、関連書からの知識的な表記のものになります。
杖の構えとは?
杖の構えの一つ目は、突きの構えがあり、立て杖の構えと直突きの構えの二通りがあります。
立て杖の構えは、左半身で杖を左足の中指の前に立て、膝を抜き左手で自然に自分の体格にあった位置に握ります。
杖一本で、自分の中心線と重なるようにし、自分の身を守れるようにすることが重要です。
直突きの構えは、胸の高さで即突けるという構えです。
この時も基本は、左半身の構えとなります。
もう一つは、面打ちの構えがありますが、これは正面打ち、横面打ち、剣の構えと同じように構えると考えて良いと思います。
合気道の6の杖は?
杖の構えについては前述の通りですが、合気道の6の杖の動きについては、次のように変化します。
まずは、左半身で立ち杖の形で構えます。
そこから、直突き、受け、上段返し打ち、左後方へ引き下段返しの構え、下段返し、左手を軸に回転して杖を持ち替えて直突きの構えをとり、直突きを脇にいれるといった変化をたどります。
これらは、単独での動きになります。
相手に対する組杖の場合には、動作の中で省略される動きも出たりします。
杖には、6の杖、5の杖、4の杖とあり、さばきのよっても変化しますので、具体的なやり方は、稽古されている道場での師範の指導を受けることをお勧めします。
合気道の6の杖の稽古は?
杖の稽古についても基本は、前述の杖の形の変化を滑らかに素早く振れるようすることが第一義です。
そのためには、通常の合気道の技の型の稽古と同様に固定した技法で型や体さばきを覚え、反復稽古することになります。
前述の6の杖での動きの変化は単独のものとなりますが、これに相対での稽古の際には杖を受ける側の動きに合わせたものにする必要があり、このことも通常の型の稽古と同様に行います。
合気道の通常の稽古において、個人的には、短刀や木刀の稽古は頻繁にやっていましたが、杖の稽古についてはほとんど経験がなく、演武会の前に少々稽古した程度です。
現在の合気道の道場では銃剣等の武器はほとんど使われることはないので、杖についても主として稽古するところは少ない印象を持っています。
実際に杖を使った技の稽古の具体的なことについては、指導を受けている道場の師範に指導を受けることをお勧めします。