合気道の技の研究のやり方は、まず師範代や上級者の技をよくみることです。
合気道の道場での稽古でも、技の型の稽古をする際には、師範代の解説が加わりながらの模範が示されます。
このお手本といえる技の型を土台として、稽古の中で技の研究をしていくことが基本といえます。
このお手本をしっかりと見ておくことが大事で、自分では見ているつもりでも、往往にして見逃してしまっていることも多いのです。
技の研究のやり方は、この見取り稽古の出来次第で結果が違ってくるといえます。
目次
技は見て盗む?
合気道に限らず、さまざまな世界の名人や達人と呼ばれる人が、技は見て盗むものとよく言われます。
特に合気道は、技を術としていた時代もあり、技を他人に見せるものなく隠しておくべきものでした。
今でも、合気道の足さばきを見せないために袴をつけているという理由もあります。
初心者の場合は、足さばきを指導するために、流派によっては袴をつけさせない流派もあります。
合気道は、術から道となり、技がそれまでとは違い公開されていくことになります。
技を研究する方法として、演武会でのさまざまな師範代の演武の見取り稽古をしてみることも一つの方法といえます。
上級者や師範代の技を受けてみて?
通常の道場での合気道の稽古は、一対一の相対での稽古をし、周囲には大勢の稽古者がいるものの、稽古中に他人の動きや技を見ることはないと思います。
稽古の合間などには、他の人の稽古での技の動きを見ることも技の研究のやり方の一つといえます。
それに加え、さまざまな上級者や師範代の受けを取ることで、技を体感しながら、動きを最も近くで見ることができます。
このことも、技の研究のやり方としては有効といえます。
技の研究のやり方の第一は、良く観ることであり、受けを務めることで上級者の技を体感できれば、さらに効果的といえます。
合気道の技の研究は見ることで?
合気道の技の研究は、とにかく模範となる技を見ることです。
道場での師範代の解説演武、上級者の技、映像資料等での演武会での技等々で見取り稽古をすることが、技の研究の第一歩といえます。
そして、技の研究の実体験が道場での稽古であるといえます。
その稽古の中でも、常に周囲に気を張り、見取り稽古をしておくことが大切です。
常に技を惰性や馴れ合い、思い込みで進めた稽古にしないためにも、師範代の模範を見取り稽古して継続することが重要です。
技の研究として観て、真似て、繰り返すことが最も効果的といえます。