合気道で使う当身の練習のやり方

合気道で当身のみの練習は基本的にはありません。

合気道において当身は実戦に近ければ近いほど重要性を増します。

開祖植芝盛平翁も実戦では当身が7割を占めるとまで言われていたとされています。

ただ合気道では打撃技を基本的に取り入れていないために、打撃技的な練習方法として当身に行うことは基本的には行いません。

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初心者や少年部では当身のみの稽古も?

当身はそもそも武術や武道において「突く、殴る、打つ、蹴る、当てる」といったものの総称であり、合気道での当身は相手への牽制あるいは相手が急所を防御しようとする反応を誘い体勢を崩すために用います。

他の武道では攻撃技としての当身だけを練習することがありますが、基本的には合気道ではそういったことはしません。

しかし、当身を仕掛けたり受けたりということは、初心者や特に少年部といった稽古者にとっては、相手の当身に合わせることが難しいこともあります。

そこで、当身自体をゲーム感覚で、例えば正面打ちの仕掛けと受けの部分だけを練習するといったことを私の稽古していた道場ではやっていました。

仕手側の打ち込むタイミングと受け側の当身を受けるタイミングを感覚として掴むことは、技の稽古に入る導入としては有効だと思います。

当身の稽古は技の稽古の中で?

当身自体に固執しての稽古よりも、合気道の場合、当身をいかに利用して相手の体勢を崩すかということが重要です。

合気道の稽古の場合、技を型を中心とした反復して練習します。

技の型の中に必要に応じた当身を入れる箇所がかなりあります。

それらの技の中での当身の入れ方を、タイミングとやり方を総合して稽古するべきです。

技の型の中で反復することで、当身の稽古にもなります。

合気道の当身は、それ自体が攻撃技でないことは前述した通りですが、このことが合気道での当身の存在が他の武道との違いであり稽古のやり方の違いにもなっていると思います。

合気道での当身は技の要

合気道の技において当身は、技の要ともいえます。

実戦に近い状況になればなるほど、当身の使用は不可欠であり体さばきとの連携だけでも技として成立するほどです。

当身は技の重要な要素であるものの技全体の中で適切に使用することで効果が発揮されます。

当身だけでの相手の制圧を可能にしている武道とは違い、技の全体で相手を制圧しようとする合気道の場合、技全体で一つの当身技と言い換えることもできるかと思います。

その意味でいうと当身の練習は、技の型を繰り返し練習することがそれにあたると思います。

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