合気道の技の基本となる短刀のさばき方

合気道は、大東流合気柔術や柳生新陰流をベースとして、開祖植芝盛平翁が独自の精神性を加味して体系付けた武道です。

体術を中心とした技の構成をとりますが、短刀や剣、杖といった武器を相手とした技や、多人数を相手とした場面も想定しています。

通常の道場の稽古においては、技の型の稽古が中心となり、相対での稽古の際には徒手どうしが通常です。

短刀や剣、杖を用いた技の稽古は、演武会を想定したものや、乱取りなどの応用練習の際に利用することが一般的です。

武器を持つ相手をさばく技においても、基本的な体術としての技は徒手と同様な方法をとります。

スポンサーリンク
aikido-practiceレクタングル大

合気道に使用される短刀の技

合気道は、大東流の流れを含んでいるため、剣や杖を仕手(技を仕掛ける側)が持ち使用する技も存在します。

短刀については、相手から短刀での攻撃をさばく技のみが想定され、剣や杖とは扱いが違います。

つまり、合気道において仕手が短刀をもった短刀術を使用することを目的としていません。

徒手で行われる正面突きや横面打ちといった動作を、受けが短刀をもった状態での攻撃を想定した稽古をします。

短刀をもった状態での攻撃をいかにさばき、技をかけるかは、基本的には徒手での技の型と同様です。

合気道に使用する短刀の扱い方

合気道において、短刀は受けが主に突きに使用しますが、その握り方と突き方は、次のような方法です。

短刀の握り方は、短刀の峰を下に、刃を上にして握りますので、通常の剣の握り方とは逆になります。

突き方としては、左半身から短刀を後ろに振り、右足を一歩踏み込むと同時に突きます。

短刀で突かれる仕手のさばき技として、相手の突きに合わせて前方の足を一歩引くやり方と、前に出て入り身で入るさばきの二つがあります。

短刀で突かれる初動のさばきができれば、あとは徒手での技の要領と同様な方法での制圧が可能です。

徒手での技と違い、相手が武器である短刀を持っているため扱いには注意が必要ですが、必要以上に間合いを開けることは技の精度を低くしてしまいますので注意が必要です。

合気道における短刀は、さばき方が技の中心

合気道において、武器を使用する武器術として、剣や杖があり、短刀は攻撃をさばく技を中心とした想定です。

つまり、短刀を利用した武器術の技は基本的にはなく、相手から短刀で突かれた際のさばき方と相手を制圧するための技が想定されています。

短刀のさばきには、前方にだした足を相手の突きに合わせて引きながらさばく方法と、突きのタイミングに合わせて入り身に入る技の方法があります。

入り身ではなく後方に足を引くことでさばいた際には、徒手での技の型と同様に多彩な制圧方法が取れます。

短刀を持つ相手と対した際の緊張感の克服と、間合いの取り方が最も重要です。

スポンサーリンク
aikido-practiceレクタングル大

aikido-practiceレクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする