合気道にはさまざまな流派があり、おすすめの流派は人によって違います。
合気道は、開祖植芝盛平翁によって創始された武道ですが、その後さまざまに分派しています。
その分派に伴い、本家本流の合気道に新たな解釈を加えた流派や試合形式を加えた流派等も出現しています。
流派は多岐にわたり、おすすめの流派と聞かれると、「あなたの目指す合気道はどういったものですか」というものを聞かずには答えようがありません。
合気道にはどんな流派が？
合気道は、前述の通り、植芝盛平翁を開祖として創始された武道で、現在では合気会として本家本流の流派として存続しています。
ここから、合気道養神館、万生館合気道、心身統一合気道会、日本合気道協会、天道流合気道、岩間神信合気修練会といった流派に分派しています。
さらに分派した流派からも分派した流派として、合気道養神館から合気道練身会、合気道親和館、養神館合気道龍、合気道S.A.、覇天会、そして心身統一合気道会から正気会合気道、真武道会、合気道唯心会、実心館合気道、合気道光気会といった流派が挙げられます。
分派した流派と本家本流の合気会とは、本質は同じものであると考えられますが、合気道の技や精神的な解釈を深化させ分派に至っていますので、各流派においてそれぞれの特徴を有しているとも言えます。
特に、合気道の精神をもとに勝ち負けを競う試合形式を取らず、演武会という形式をほとんどの流派で行なっていますが、合気道S.A.では、トーナメントルールに基づく試合形式のものを取り入れています。
また、日本合気道協会では、ポイント制を取り入れた試合形式を取り入れています。
分派による影響で最も大きな点は、この試合形式を取り入れた流派かどうかという点だと思われます。
自分が目指したい合気道は？
合気道の流派については前述のように多岐にわたっていると同時に、試合というものを取り入れるか否かが、大きな違いであることを示しました。
おすすめの流派と言われると、その前に自分の目指す合気道とはどのようなものですかという質問の回答が必要だと思っています。
言い換えれば、自分が合気道に何を求めるのかによって、おすすめの流派は変わってきます。
実戦で使える、または実戦形式で使ってみたい場合、試合ありの打撃ありの流派では、覇天会がおすすめの流派ということになります。
試合ありで打撃は限定されるものであれば、合気道S.A.が流派がおすすめの流派になるかと思います。
試合はあるものの打撃はないものといえば、日本合気道協会がおすすめの流派ということになります。
合気道の経験のない状態で、どういう合気道を求めるのかということは難解であろうと思います。
合気道の流派のおすすめは？
合気道がどういったものであるか、流派の違う道場を実際に見学され、体験して体感することで自分の中に共感できる流派が、おすすめの流派と言えるかもしれません。
しかしながら、合気道の流派の違いは、技の所作や名称の違いこそあれ、根本の概念は同一のものであり、どの流派であったとしても真理は一つです。
合気道の流派選択の際には、自分の目で見て体験してみた上でを判断することをおすすめします。