合気道を利用して、握手で相手を倒すやり方もあります。
握手した手で相手を倒すことも、合気道の技の応用で可能です。
これは、握手した際に手にある合谷というツボを利用しするものや、握手した瞬間に手首を固めて関節技に持ち込むことで、相手を倒すというものと推測できます。
しかしながら、握手した状態で相手を倒すということは、かなりの上級者の技といえます。
このような技は、道場で主に稽古する型の中にはないものです。
合気道の型にない技とは?
合気道の技の稽古は、技の型の反復稽古となりますが、前述の握手した状態の相手を倒すやり方の技といった型はありません。
こういった技の型にないものは、上級者が体得してきた技と呼吸力の総合的なものと、上級者と稽古する中で吸収できるものです。
つまり、師範代や上級者の反射的に出る変形技を体験することでしか、学びようがないと思います。
合気道の基本的な稽古の積み重ねで、自分の中で力の流れと呼吸を感じることができるようになると、呼吸力というものが備わってきます。
この呼吸力と技を応用したやり方で、型にない技での対応が可能となります。
合気道における握手のやり方の意義は?
合気道においては、他の武道と違い、手を掴ませてかける技が非常に多いです。
手を掴ませることには、重要な意味があると考えられます。
相手の力の強さや武道に対する力量、もちろん腕の筋力等も含めたさまざまなことを判断できます。
合気道において、相手に手を掴ませることは、相手の動きたいように動かせているようで、自分が相手を誘導するためという目的があります。
この意味からすると、合気道を利用して技をかけるために、握手した状態から技に応用するということは、無理なことではないということです。
合気道の稽古から呼吸力を?
合気道の技の型の稽古を積み上げていくことで、技の先にある呼吸力というものを習得することが大切になります。
この呼吸力というものは、言い換えれば、相手との繋がりの感じ方とも言えるので、手を持ったり、持たせたりということが最も効果的と言えます。
手が最も鋭敏であり、相手との距離が最も近く、呼吸力というものを稽古しようとすれば、最適な部位と言えます。
呼吸力を体得し、技を応用したやり方を利用するためには、上級者や師範代との稽古の中で体験を積み上げることでしか体得できません。
合気道の不思議の世界と言えるかもしれませんが、実際に道場で体験してみることが一番と表現することが最適なのかもしれません。