合気道での31の杖のやり方

合気道は、植芝盛平翁によって創始され、さまざまな門下生によって分派分流しています。

植芝盛平翁が茨城の岩間に拠点を移す際にも同行し、岩間の神社や道場に携わっていた斎藤守弘師範は、植芝盛平翁の晩年の技の直接の継承者の一人です。

この斎藤守弘師範が、合気会での昇級昇段の審査項目とは別に、武器術を整理して分類したものに、7の素振り、31の杖といった素振りがあります。

これらの素振りとともに、組太刀や組杖などを考案したものが、岩間スタイルとして現在も継承されています。

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合気道の技の時代による変遷の過程

合気道は、植芝盛平翁によって開祖され、1960年代から70年代の演武では、自由技や多人数を相手とした体術や武器とりを混在する形式のものが主流でした。

1980年代に入ると、各流派において、基本動作の解説と体術の技の紹介などを中心とした講習会的な演武が主流に変わってきます。

岩間スタイルの技には、開祖植芝盛平翁の体術と武器とりを中心とした合気道の技の基本を取り戻すために、再構築されたものといえます。

その再構築の内容として、武器術としての杖の扱い方の基本としての素振りが、31の杖といえます。

組杖を行うにしても、杖の扱い方の基本と素振りができなければ、さばきには使用することができませんので、7の素振りから31の杖といった基本の稽古が必須です。

合気道の31の杖のやり方と注意点

合気道において、杖を使用した技の稽古をする前に、31の杖の素振りを行いますが、この素振りのポイントは、どこを打っているのか、どこを突いているのかをはっきりと意識して行うことが大切です。

31の杖と呼ばれるように、この素振りには31の動作があり、動作を覚えるだけでも最初は戸惑うかと思いますが、師範の模範や実際の動きの中でイメージを作りながら行います。

具体的には、立て杖の構えから、中段の返し突き、受け杖、中段の返し突き、受け杖、上段返し打ち、斬り返して逆横面打ち、後ろ打ち、斬り返して逆横面打ちなどの31の動作が繰り出されます。

実際の動作については、文字での表現をみるよりは、師事する道場の師範からの直接の指導を受けることをおすすめします。

この31の杖の動作の習得により、効率的な体さばきと杖のさばき方が可能です。

まずは、31の杖の動作の順番の記憶と、杖によってどこを突いて、どこで受けるといった相手の動きもイメージしながらの反復稽古が重要です。

合気道の技の変遷における杖などの武器術

合気道の技において、徒手での受けの制圧が基本ですが、古武術の源流を汲む技ですので、武器術の技も存在しています。

時代の変遷の中で、合気道の技にも変化があり、徒手での対武器への技が主流となっています。

合気道の原点回帰ともいう杖を使用した技の数々を分類し整理したものが、斎藤守弘師範が構築された31の杖といわれており、岩間スタイルとして継承されています。

実際の31の杖の動作については、道場師範代の模範演武での指導を受けることをおすすめします。

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