合気道は70歳からでも上達するか?

合気道の稽古をする70歳の人は、若者との稽古を避けたがる人が多いようです。

私が稽古していた道場にも60歳を超え、70歳前後の稽古者は想像以上に多い印象でした。

しかしながら、70歳くらいの方は、若い人たちとの交流はしても、稽古相手になることを嫌がられることが多かったと思います。

体力的な衰えを理由にし、稽古相手になることを避ける傾向がありました。

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年齢を重ねることで強くなる?

年齢70歳といえば、高齢化社会の進んだ日本においても老人に当てはまるとはいえ、合気道の開祖植芝盛平翁や塩田剛三氏は年齢を重ねるごとに強くなられています。

普通の人であれば、会社を定年退職し、退職後数年経っていれば、体力も落ち、動き自体も俊敏さがなくなることは仕方のないことです。

しかし、必要以上にマイナスに考えてしまうのは、人の幻想、誤認、世相、悪弊、思い込み等で、自分の判断や考えをできない方に誘導してしまう傾向のためかもしれません。

合気道の技には、型の動きだけではなく「呼吸力」というものを内在しています。

力と勢いで技をかけることは、若い時の筋力でやり続けることは、加齢によって次第に使えなくなります。

合気道を継続して稽古することで、遠心力と求心力を同居させる力といえる「呼吸力」は加齢によっても体得できるといえます。

この呼吸力を利用した技の使用で、若い時の技とは違った運用で、相手の制圧を可能とできると思います。

呼吸力という力は?

合気道には技の構造の中に、呼吸力というものがあります。

前述で、開祖植芝盛平翁や塩田剛三氏にみられる強さの根源ともいえるもので、加齢によって弱くなるとはいえないのです。

呼吸力というのは、集中力の出し方と心の問題とリズムによって生まれると塩田剛三館長が言われています。

心の問題というのは、即ち無になれることといえます。

この呼吸力なるものが、身につくためには特別な訓練によって身につくわけでもなく、日々の合気道の技の稽古がそのまま呼吸力の訓練になっていきます。

つまり、年齢を重ね、合気道の技の稽古の積み重ねが呼吸力の体得につながるものといえます。

年齢を言い訳にしない為の技?

合気道の稽古をしていても、加齢によって筋力や体力は衰えてきます。

若い時の技の掛け方のまま、自分の体力や筋力に合わない技を使用することは、無理が出てきます。

合気道の稽古を継続していれば、若い時の筋力や体力は落ちても「呼吸力」は増加していきます。

70歳にもなれば、若者との稽古には引け目を感じてしまう人も多くなりますが、技の稽古の積み重ねで体得できた「呼吸力」で補うことができれば、年齢に関係なく技によって若い人にも対応できるのが合気道です。

合気道は、年齢を重ねた故の強さというものを体現できる武道といえます。

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