合気道の技の数

合気道の技の数は、無数ともいわれます。

私が稽古していた養神館合気道の塩田剛三館長も演武会等で、「歩けばそれ即武道」といって表現されていたように、その時々の状況に応じて技の型の形も変化し、その結果技として数えるときりがないといえます。

そういったことからも技の数は、無数と表現できるのかもしれません。

しかしながら、合気道の稽古をして技の型を体得して、本質を掴めたとすれば、技の形や技の数自体にあまり意味はありません。

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合気道の技の数の一説は?

合気道の技の数は、無数と前述しましたが、一説によると2,884本あるというものがあります。

この技の本数については、日本合気道協会の師範代の解釈によるもので、それらの技の中で核となるものをいくつかあげてみると、当身技、肘関節技、手首関節技といった基本の技と呼吸投げ等の浮き技といったものを挙げることができます。

これらの技の核になるものに、相手の攻撃に応じた対応の体さばき等の組み合わせによって、技の形が変化し技の数が、無限に広がることになります。

無限に広がる技を稽古するには?

合気道の技の数が無限にあるとなれば、稽古しようがないと思われるかもしれません。

しかし、稽古する上で自分の体勢をいかなる状態でも、対応できるための基本的な動きは決まっています。

あとは、相手の攻撃の方法の変化とその攻撃の捌き方を加えて技にしていきます。

それらを凝縮したものが、各流派に存在している基本動作や基本技ということになります。

これらの基本技に関連した稽古を反復稽古し、自分の中心線を崩すことなく、捌きを加えた組み合わせを瞬時に繰り出せるようになれば、技の形はあまり意味がなくなります。

無限に広がる技の稽古は、基本技の型の反復稽古によって応用することが可能となります。

無数の技の構造の基本は?

無数にあると言われる技の基本となる技を、いくつか挙げてみます。

基本的な体さばきの動作としては、入り身、転換があります。

基本となる技については、一教、二教、三教、四教といった締めや固めに関する技と、呼吸投げ、小手返し、四方投げといったものがあります。

これらは、各流派において、相手の攻撃方法の違いによって名称に多少違いはありますが、例えば正面打ちをさばいて一教を使用すれば、正面打ち一教ということになります。

つまり、技の名称は相手の攻撃方法と基本的な捌き技の組み合わせで表現されているといえます。

合気道の技の型の相対での稽古を反復して継続することで、無数と言われる技の数に対応できる動きが身につきます。

相手の攻撃の違いによる捌き方、それに応じた技の掛け方、間合いの取り方、動き出しのタイミング等を見極めることが重要となります。

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