合気道を護身術として習うには、特別な準備なしで、誰でも始められます。
合気道の稽古を始める際に、護身術になる技を習得したいと言われる初心者の方も多いです。
合気道の技を護身術として使うためには、それなりの稽古期間と体得すべき内容もかなりのものがあり、実際に使うとなるとかなりの有段者でも至難の技といえます。
合気道を護身術として習うということは、技を実際に使うことではなく、危険に際した時の自分の身の守り方を第一の目的とした方が良いと思います。
合気道の技を使わないことが、最大の護身術といえます。
合気道の技を使わない護身術は?
合気道の稽古を始めようという方に、合気道の技を使わないことが最大の護身術というと怒られそうですが、技を実戦で使ってみようという感覚は危険だということです。
合気道を稽古しているからと、不用意に技をかけてやろうとすることではなく、自分の身を守る為に稽古したものを利用するくらいに思っておくことです。
実際に、道場の稽古の中で、実戦に近い形式での乱取り稽古をしても、かなりの有段者でも手こずる場面は多々あるのです。
まして、本当に暴漢に襲われたりした際に、とっさに技を仕掛けるということは至難の技ということです。
そうだとしたら、合気道の稽古をしても意味がないと言われそうですが、そう単純なものではないのです。
合気道の技の稽古の中で身につけられるもので護身術としての利用が可能なのは、技だけではないのです。
稽古の中で相手との間合いの取り方や体さばき等々の、自分の身を守る為の要素が多々あります。
合気道の稽古で護身術を習うには?
合気道の稽古は、技の型の反復稽古が中心になります。
この技の型を習うことは、護身術としての要素がたくさん含まれています。
相手の攻撃に対する適切な間合いの取り方、自分の体軸や中心線の確保の仕方、それらによって自分の身の安全を確保できます。
それに加えて、自分の精神状態の保ち方も習うことが可能です。
技の型の反復稽古をすることで、護身術への応用がはかれるということになります。
合気道の稽古の護身術利用法とは?
合気道の技の稽古をすることで、護身術への応用がはかれるということは前述の通りです。
実際に、何らかの危険に直面した際には、合気道の稽古をしていることで、肝を据えて深呼吸することです。
そして、技を繰り出すことを考えるのではなく、自分の身の安全な立ち位置を確保し、自分の中心線を保ち相手の隙をつくことで、危険から逃げ出すことを第一義に動くことです。
これらの動きを可能にするのは、合気道の技の型の稽古から習うことが可能です。
合気道の技をかけることは、最終手段にすべきということが護身術としての心構えといえます。