合気道を護身術として使用する技の実用性と注意点

合気道の技は、体格や体力に関係なく相手を制圧することが可能であるための投げ技や固技の構造や構成がなされているため、護身術としての実用性をもつとされます。

男性よりも非力な女性が、不審者などを想定した護身術として利用するための技には、さまざまな状況の設定がされています。

相手から腕をつかまれた場合や、背後から抱きつかれた場合などに相手から離脱することを第一義にしています。

相手を完全に制圧するまでの技の完成度にするためには、かなりの期間と稽古量を必要としますので、安易な技の使用は危険も伴うことも理解しておくことが重要です。

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合気道の技を護身術として使用する効果

合気道の技を、実際に身の危険を感じる場面で相手に対して使用するには、かなりの期間の稽古量を必要とします。

護身術としての合気道の実用性には、技そのものの利用よりも、その状況になった際の精神状態のコントロールが最も有効といえます。

現実に身の危険を感じた際には、冷静な判断ができず、状況が悪化することは容易に想像できます。

合気道の稽古を通じて、相手に対する護身術を身につけているという気持ちの余裕が持てること、それに最悪の場合には技を使用するという覚悟が持てることが、有益なことです。

しかしながら、道場での申し合わせの稽古と違い、実戦となる場合には、相手は何をするかわからない恐怖があり、その場を可能な限り早く離れることが最も有効な実用性のある護身術です。

護身術として実用性を発揮する技

護身術として実用性を発揮する技といえば、乱取りの稽古と同様に、当身技が中心となります。

不審者などから体の自由を奪われている状況では、まず手や足の自由のきく部位を利用した当身を入れることです。

一瞬の隙が相手に生じた瞬間を逃さず、その場を離れて距離を取ることが、最も重要なことです。

相手との距離を確保できずに繰り出せる技は存在しませんので、間合いを確保した上で、当身技や投げ技での対応をはかります。

合気道の稽古者にとって、受け入れ難いことかもしれませんが、強姦などに襲われた際には、大声をあげることが安全確保のために重要です。

合気道の技の稽古を過信せず、護身術としての実用性を!

合気道の稽古をある程度積むと、危険な場面に遭遇しても技を護身術として使えるから大丈夫と勘違いすることが最も危険です。

合気道の技の稽古で、相手の攻撃への恐怖や自身の技量水準の適切な判断ができていれば、危険に遭遇した際の安易な技の使用にはつながりません。

有段者になればなるほど、危険な場面からいかに短時間で離れるかを考え、それには大声を上げることや、体さばきや当て身などの有効活用で実用性を求めます。

合気道の護身術への実用性を求めるという意味では、その危険をいかに冷静に判断し対処方法を見出すことができるかが、最も有効な活用法といえます。

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